出版社/著者からの内容紹介
英語学習を進めていく上で、自分の英語表現にみられる間違いが気になり、どう間違ったかが気になる人にオススメの書! 日本人の英語表現によくある間違い、約600を正しく解説した。
抄録(「電子書店パピレス」より)
相棒[道連れ]
相棒なしの旅行はつまらないものです.
△Traveling without a companion is not pleasant.
[解説] companion という語にはよい意味と悪い意味とがある.英英辞典で companion のところを見てみても,悪い含みがあることまでは触れていないのが普通である.しかし,traveling companion という表現はあるものの,上掲の英文では companion という語は避けたほうがよい.特に米語では,なにやら異性の「道連れ」という連想が生じるためである.
[訂正例] Traveling alone [by yourself] is not much fun.
明りをつける(⇒つける)
(食物が〜の)味である
日本の食物の多くは淡白な味です.
△Many Japanese foods are plain taste.
[解説] food≠taste であるから,be 動詞で結ぶことはできないことを知るべきである.foodとtasteとの関係は「もっている」か「(味が)する」ということであるから,そこを英語で表わす工夫をすればよい.
[訂正例] Many Japanese foods have plain taste. / Many Japanese foods taste plain.
(〜を)預ける
フィルムをフロントに預けますと,一晩で出来上がり,明朝は朝食をとりながら写真が見られます.
△Deposit your film at the front office and wait just a night. △You can see your picture at breakfast the next morning.
[解説] あるホテルの客室内にそなえつけの案内ファイルの中にあった英文であるが,すごく日本語臭のする英文であるので,書きとってきた次第である.文法的には合っていて,はっきりと間違っているという部分はないのに,発想が英語的でないのである.
「預ける」の意味で,お金以外のことに動詞 deposit を使うのは,著しい文語体である.
「明朝は朝食をとりながら」というのは言いすぎで,朝食の時間は,たとえば7:00〜10:00A.M.のように幅があるし,人によってはとらないこともあるから,朝食のことなどを引き合いに出さないのが英語的であろう.ひと晩待つことにより,その間に現像焼付けができることのほうを表わすのがよい.
[訂正例] Leave your films at the front desk. They are developed overnight and will be ready the first thing in the morning.
著者について
小笠原 林樹(おがさわら りんじゅ)
東京教育大学(現・筑波大学)英語学科卒。中央大学、東京理科大学、日本女子大学などで教えた後、メルボルン大学教授。帰国後、東京大学講師、文部省外国語主任調査官を歴任。長年早稲田大学、慶應義塾大学で英語、英語学、英語教育学、比較分化などの講義を担当。ICU、ジョージタウン大学やコーネル大学、オックスフォード大学などの招待講師、客員研究員なども勤める。