出版社/著者からの内容紹介
あの「マネーの虎」(日本テレビ系)の元ホームレス社長が、初めて世間に打ち明ける「常識破りの成功法則」、ついに登場です!
元ホームレスが年商102億円の社長に這い上がった、その成功の秘訣とは何なのか。
「世の中で俗に成功したと言われている人は、実際にどん底におちた経験があるかないかは別として、私たちが“どん底”で経験するのと同じ徹底した常識破りを意識的にあるいは無意識のうちにやっている」
そのことに、どん底から這い上がる過程で気づいたと言う著者。今日の自分があるのは、まぎれもなく、どん底の時代に体得した事が決定的な意味を持っていると断言する氏は、失敗を恐れないことの大切さ、そして自分の弱みを相手にさらけ出すことができるということの「強さ」を、多くの体験談を元に訴えています。
挫折し、失望の底にいる人はもちろん、なんとなく「自分なんてこんなもの」とか「目標が見つからない」という多くの人々にとって、勇気を与え、喝を入れてくれる本です。
抄録(「電子書店パピレス」より)
どん底でつきつけられたホームレス仲間の言葉
「反省」というと、「何をいまさら」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私がどん底から這(は)い上がる過程でまず学んだ最初の絶対法則は、まずとことん反省するということでした。
ふだん私たちは、自分の生き方を急転換させるような「本当の反省」というのはめったにしていないのではないでしょうか。
少なくとも私はそうでした。考えてみると、私は本気になって自分を見つめ、己のあり方を反省したことなど一度もなかったのです。
地元鹿児島で事業に失敗し、父親の財産をすべて無一文にし、借金取りから追われるように東京をめざしていた私が、お金が尽きてどうにも動きがとれなくなった場所。そこが浜松でした。
私はそこでゴミ拾いをし、ゴミを売ることで何とかその日の食料にありつくという生活をしていたのはお話ししたとおりです。
幾度も事業を起こしては失敗し、挙げ句の果てにホームレス。
しかし、当時の私に「反省」という言葉は見当たりませんでした。
それまでに経験した職業は数え上げればきりがありません。私はとにかく、何かをやりはじめると「もっと自分に合った商売があるんじゃないか」という思いにとらわれ、いてもたってもいられなくなるのです。
機械修理、自動車修理、中古車販売、ボイラー技士、学習用品販売、電器店経営、温水器販売、メリヤス製造、ミシン修理、鉄工所経営、運転代行、精米所経営、自動車教習所、能力開発教育、健康器具販売、ダンプ運転、健康食品販売、古紙回収業、化学薬品販売、労働組合役員、海の家出店、トレース屋、トラック運転、溶接工、砂販売、食堂経営、木工業、編み機の修理、住宅修理、風呂洗浄、回路設計、プリント基板製作、生コンクリート運搬、ブルドーザ運転、青果買い取り業、塗装業、採石卸、自動車セールス、守衛、婦人服製造販売、温泉センター、機械図面製作、家電製品修理……。
あらゆる仕事を転々とし、事業を始めるも、つくってはつぶしの繰り返し。
「事業に失敗したんは世の中の流れが悪いからや」
「オレの経営のやり方は、間違ってなかった」
「次にやる仕事では、必ず億万長者になってみせる」
反省などまったくしていなかったのです。どうしてその事業に失敗したのかという反省がないから、何のためにその事業をするのかについても深く考えない。
反省の「は」の字もないまま、浜松でホームレスになってからも、仲間のホームレスに帳面の書き方を教え、商売の簡単な基本を教えたりしていました。
次に事業を起こしたら、この仲間たちにも簡単な仕事をさせよう、そしてガッポリ儲(もう)けよう、そればかりを考えて――。
でも、私が懸命にあれこれと教えようとも、ホームレスの仲間たちはなかなか仕事を覚えようとしないのです。
「違う違う。こうじゃない。帳面はこう書くんだ」
「何度言ったらわかるんだ。それじゃ儲けが出ないじゃないか」
商売を覚えるということは彼ら自身のためになると思っていた私は、叩(たた)き込んでやっているつもりでいたのです。
しかし、そんなあるとき、仲間の一人がこう言いました。
「オレ、頭悪いから難しいことはわかんねぇけどよ、商売っちゅうものは、金儲けのためにやるもんなのかい? こんなふうに毎日商売していて楽しいかい? オレ、ちっとも楽しいなんて思えねぇ。これならずっとゴミを拾ってるほうがマシだわ。商売ってよ、自分が楽しむためにやるんじゃないのかい?」
平手打ちを食らったように、私は目が覚める思いでこの言葉を反(はん)芻(すう)しました。
*この続きは製品版でお楽しみください。
著者について
堀之内 九一郎(ほりのうち きゅういちろう)
総合リサイクルショップ、株式会社生活創庫社長。日本テレビ系「マネーの虎」の出演者のひとり。ホームレスから年商102億円の社長にかけ上がった異色の経営者。
1947年、鹿児島県鹿屋市の裕福な家に生まれ、九番目にやっと生まれた男の子なので「九一郎」と名づけられる。製油業を営む両親のもと、生まれながらの商売人である彼は、工業高校卒業後に大阪の工場に就職するも、父親の死去を機に家業を継ぐ。
しかし、母親を病気で亡くした後は以前からの遊び癖が災いし、多額の遺産もあっという間に使い果たす。儲けることへの飽くなき好奇心と「成功するという思い込み」で、その後40種以上の職を転々とし、事業を起こしてはつぶしを繰り返す。抱えた負債は一億円近く。35歳にして人生のどん底、地獄を見る。鹿児島を捨て、東京へ向かう途中の浜松で軍資金が尽き、ホームレス生活を送る。仲間のホームレスからの強烈なひと言が人生の転機となり、1988年、わずか15坪の倉庫から生活創庫スタート。「弱みをさらけ出せるのが、本当の強さである」が口ぐせ。
成功法則その1 まず、真っ暗闇のどん底に膝をつき、地面の冷たさを知れ
成功法則その2 プールの水を「とりあえずおちょこで」汲み出しはじめられる人間になれ
成功法則その3 まずは「小さな欲」をとことん満たすことから始めよ
成功法則その4 「儲け方」でなく、お金の「使い方」を必死に考えよ
成功法則その5 とにかく「速さ」にこだわり、突風で勝負せよ
成功法則その6 小指の先ほども疑わないくらい信じきれる師匠をもて
成功法則その7 裸の自分をさらして、視線の奥のホンネを見抜け
成功法則その8 分かれ道では絶対に、「得しそう」でなく「楽しそう」を選べ