出版社/著者からの内容紹介
終身雇用・年功序列が崩壊、急激なリストラ…現在、中高年ホワイトカラーは深刻な雇用不安に脅かされています。そんな世の中を生き残るための手段と方法とは? 充実した人生を得るための、転職、独立情報の集め方から具体的なプランの立て方まで、意識改革を促してくれる一冊!
抄録(「電子書店パピレス」より)
自分の技能を再点検しよう
中高年ホワイトカラーが、現代の雇用調整に、いかに対応するか。それには、大別して次のようなことが考えられる。
* 中高年ホワイトカラー転身三つのコース
(1)会社をかわっても、十分通用するような「プロの技能」を磨くこと。できれば、先方からスカウトされるほどのスペシャリストになっておくこと。これを仮に、「プロフェッショナル・コース」と名付ける
(2)環境の変化、給与等労働諸条件の悪化を覚悟の上で、求人の要請に応ずること。これを「転向コース」と呼ぶ
(3)もし職がなかったら、どうやって生計を立てるかを考えると共に、時間の使い方、生きがいなどを探すこと。これを「アルバイト(ボランティア、生きがい)・コース」と名付ける
(1)の「プロフェッショナル・コース」については、多くの説明を要しない。いつの世にも「求められる人材」は、求職に目の色をかえる必要もないし、失業の不安に怯えることもないからである。
ただ、既にそういうプロフェッショナルとしての技能をもっていればいうことはないが、問題は、これまで「ふつうのサラリーマン」として、年功序列の枠組みの中で、昇進し、現在の地位を得た人が、これからプロフェッショナルを目ざす、といっても、果たしてうまく行くだろうか、ということである。
が、何ごとも心がけ次第、はじめからあきらめたのでは話にならない。
既に、プロフェッショナルの技能を身に付けている人は、この際話題の外ということになる。ただし、これも、環境の変化や年齢に伴って、自分はプロとして通用すると思っていた技能が、世の中がすっかりかわったため通用しなかった、ということもあるから、自分の技能については、再点検をしておくことをおすすめしたい。
コンピュータのシステム・エンジニアなどはその典型であるし、語学力についてもそういうことがいえるだろう。
システム・エンジニアの場合は、バブル崩壊でソフトウェアそのものに対する需要が激減し、あるいは、ハードウェアの技術革新に伴ってより若い技術者による最新鋭の技術力が求められるようになった。このような背景によって、中高年の技術者がプロとして通用しにくくなっていることを意味している。
また、語学力については、中高年が若かった二昔前には、英語が少しできれば、特殊技能として十分通用した時代もあった。しかし今では、バイリンガルはザラで、三カ国語以上をマスターしている人、あるいは一つのコトバを使うにしても、同時通訳や特殊な専門用語を使いこなすなど、かなり高度な技術が求められるようになっている。この環境変化を認識せず、昔とったきねづか式の発想で、「自分は語学ができるから、転職も容易」などとタカをくくっていると、そうは行かないことを知っておいた方がよい。
著者について
国司 義彦(くにし よしひこ)
学習院大学卒。日産自動車株式会社を経て、株式会社JMC能力開発センターを設立、代表取締役。
経営者、管理者、営業社員の指導・教育に活躍する一方、早くから「心の豊かさ」「自己実現」を提唱し、『マズローの心理学』(産能大学出版部刊)の著者F・ゴーブルらと、研究・啓蒙活動を展開。
日本における人間性心理学のパイオニアとして全米にも広く紹介されている。
脱・経済優先社会への処方箋『苦悩と混迷を超えて』(F・ゴーブル著 泉文堂刊)の監訳者でもある。
公式ホームページ http://www.kunishi.gr.jp/